日々の出来事

2025-08-01 19:10:00

お悔やみ訪問とグリーフケア

5月 灯音は6名の方のお看取りが続きました。6月から7月にかけてお悔み訪問をさせていただきました。

1年以上関わっている方から、短い期間の関りの方まで。お悔みを通して様々な時間の経過とともに、そばで支えるご家族の力と覚悟、色々な思いや家族の形、間近でその思いに触れ、改めて頭の下がる思いでいます。

お悔みに伺い、遺影を拝見すると不思議な感覚になる事があります。穏やかに旅立つ姿を見届けてから、お写真の中の微笑んでいらっしゃる姿に逆再生のような時の流れを感じます。

病になってから関わる私たち。お元気だったころのお姿は知らない分、こちらを見ているお写真は、病と闘い、又は共存しながら生きてこられた月日の証でもあり、堂々として見えるのです。

「がんばったでしょ?私」「生きぬいたよ。」とそう語りかけてくれているような気がするのです。そして最期の大切な時間に関わらせていただけた事に改めて感謝の思いで胸が温かくなります。

 

「大変だったけど、やり切った感はある。家で看取れてほっとしている。」

「病院じゃこんな濃密な時間はなかったな・・・」

「「いつでも連絡して。」って、あの言葉がお守りだった。」

「あんなに毎日やること一杯だったのに、急にゼロになるのが辛かった・・・・毎日来てた灯音さんに会えなくなったのも堪えたわ」 

そう言ってくださることに、私たちが少しでもお役に立てていたことに安堵します。そしてご家族が悲しみ、寂しさを感じながらも前を向いて日々歩んでいる事に安堵すると共に、心からのエールを送らせていただくのです。

お悔み訪問でのグリーフケアの時間。私たちのグリーフにも繋がる大切な時間となっています。

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